子どもも大人も大好きなスナック菓子「とんがりコーン」は、袋井生まれだとご存じですか？袋井市には大手企業の工場の立地が多いですが、その中のひとつ、ハウス食品株式会社静岡工場に勤務する西川真吾さんは、転勤に伴って8年前から単身赴任生活をしています。
転勤前は東大阪市の本社勤務でした。
袋井の第一印象を伺うと「都会ではない」という言葉が返ってきました。
「弊社もそうですが、工場は基本的に郊外にあるものなんですよね。自宅は奈良市の市街地で、車がなくても自転車があれば充分生活できるところだったので、それから比べると、ということです。やっぱり、車がないと生活できないだろうと思いながら着任しました。
ただ、実際に暮らし始めると、スーパーやドラッグストアも複数あって、ポーションの小さな商品の品揃えが充実している店もるので、自炊派の私も助かります。
飲食店はチェーン店も含め充実しているので、外食にも困りません。
単身で生活していても、日常生活で不便に感じることはないですね」。
休日はほぼ外出するそうですが、商業施設、観光地が近くにあるのも袋井の魅力の一つだと言います。市内でよく行くのは、いろいろなイベントを開催している、遠州三山のひとつ、法多山。特に大好きなものまねイベントは、必ずと言っていいほど足を運ぶそうです。
「名物のだんごもお茶もおいしい。遠州三山は季節ごとのお楽しみがあります。
春の桜に秋の紅葉ライトアップ。夏は可睡斎の隣りにある可睡ゆりの園にも行きます。出かける時はたいていデジカメ持参で写真を撮ります」。
袋井市はバイパスや東名・新東名高速道路で周辺へのアクセスがいいため、静岡県西部地区の中心都市浜松市をはじめ、近隣への買い物や休日のお出かけにも便利です。
「隣の磐田市には、大型ショッピングセンターのららぽーとがあります。駐車場に入りやすく、ふらっと寄れる気安さが好きです。お気に入りのショップでの買い物を楽しむのはもちろん、中高生もたくさんいて若者の動向がわかるのがいいですね。工場の採用面接も重要な仕事なので、特に高校生の採用時の参考になります。テレビで紹介されている流行と地元の流行のギャップがわかるのも面白いですね。
浜松市は大型の商業施設が多く、袋井にないものを探したい時には浜松に行くことが多いです。それから、自宅のある奈良へ帰る時や、趣味のスキーに出かける時は、特にアクセスの良さを実感します。
東名、新東名の2ルート使えるのは、仕事でもプライベートでも便利だなと思いますよ。東名は袋井ICが近いし、新東名なら2つの最寄りのICが利用できます。アクセス道路の拡幅工事も始まっているので、ますます便利になりそうです。スキーは長野県、特に雪質に良い志賀高原に行くことが多いですが、東名高速道路から中部横断自動車道に連絡でき、移動時間が格段に短くなりました」。
赴任当初の懸念だった車生活ですが、主要道路の利便性だけでなく、メンテナンスの安心感も、カーライフを楽しめるポイントになっています。
「故障時の修理やメンテナンス用品の購入ができるカー用品店が、近くの同じ道沿いに複数あり、新参者にもわかりやすかったです。さらに近隣の市町ごとにもあるので、出先でも安心だし、希望の商品を求めて店のはしごもできます。また、私は新車の実車を見たり試乗するのが好きなのですが、各社のディーラーが揃っているのも嬉しいです」。
仕事では採用も担当する西川さん。会社には地元採用者が多く、地域の話を理解したり、従業員の生活圏がどの辺なのかを把握しておく必要があります。赴任直後から心がけたのは、地域を知るということ。
「まず市内の地名と場所を覚えました。社員のOB会事務局の管理も仕事のひとつですが、自分から積極的に集まりに参加して話を聞きました。だんだん遠州弁も覚えてきましたよ。あと、袋井はお祭りが地域と密接に関わっている土地柄。当日、見に行くのも楽しみですが、お囃子の練習が始まると、祭が近づいているなとわかります。町内の連帯があっていいなと思いますね」。
「私の立場では、主に転勤で来る人に向けてということになりますが、袋井市と聞いて『都会ではない』とがっかりしないでください(笑)。
車があれば、交通の面からも考えても生活しやすいですよ。単身者も自炊、外食ともに食事には困りませんし。また、市の南部は農業が盛んな地域で、農産物の直売所も多く新鮮な野菜が安く買えます。袋井駅から1〜2kmのエリアは官公庁、商業施設がコンパクトにまとまっているので、単身赴任者が住むのには一番便利なエリアだと、個人的には思っています」。